今回は知る人ぞ知るサンジェルマン伯爵にまつわる謎について、調べてみました!
サンジェルマン伯爵は様々な謎を残して消えたと言う話が残っています。
中には不老不死なのではないかと言われています。
そんな彼の逸話をいくつかご紹介します。
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サンジェルマン伯爵が残した謎
サンジェルマン伯爵は、18世紀のヨーロッパを中心に活動したと伝えられている人物で、スペイン王妃・マリー=アンヌ・ド・ヌプールと貴族・メルガル伯爵との間に生まれた私生児と言われています。
貴族の生まれということもあり、幼いころから高度な教育・教養を受けて育っていたと考えられます。
様々な知識が豊富で、一流の音楽家でもあり、優れた画才も示したといわれています。
頭脳明晰で社交界でもとても有名な人物でした。
若い頃の経歴を知るものがいない
サンジェルマン伯爵と会った人達は口を揃えて、「40~50歳位の伯爵に会った」と言います。
食事は丸薬とパンのみ
イギリスの国王・リチャード1世が伯爵を食事に誘ったところ、サンジェルマン伯爵は「自分は不老不死なので、この丸薬とパンしか口にしないのです」と断ったそうです。
事実、他の人達も彼が食事をしているところを見たものはいないのだとか。
不老不死でいうと、1760年の哲学者・ヴォルテールが、フリードリヒ2世に送った手紙の中で、サンジェルマン伯爵のことを書いた部分があり、「不老不死で、この世のすべてを知っている人物である」と伝えています。
同じく1760年ごろ、ニコラシャンホールは伯爵の使用人に「主人は2000歳なの?」と聞いたところ、その使用人は「それは、わかりません。私はまだ300年しか仕えてないからです」と答えたそうです。
語学に堪能
サンジェルマン伯爵は、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・ギリシャ語・ラテン語・サンスクリット語・アラビア語・中国語など12カ国語を話せたそうです。
生まれも育ちも貴族だったので、教養は幼い頃からずっと受けてきたとは想像しますが、いくつも外国語が話せるのは感服しますね。
それと同時に、一般人でも母国語を入れても最高4~5カ国語しか話せないところを、10カ国語以上も話せるなんて、普通の人間ではないと錯覚してしまいますね。
弟子には有名詩人が……
小説「若きウェルテルの悩み」や詩劇「ファウスト」の執筆者としてお馴染みの、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749年~1832年)の師として、サンジェルマン伯爵がいるのだそうです。
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偉人達の証言
伯爵のことを調べていると様々な歴史上の偉人達が出てきますが、それぞれサンジェルマン伯爵と会っており、会話もしたこともあるのだとか。
ジャン=フィリップ・ラモー
ジャン=フィリップ・ラモー(1683年~1764年)は、フランスのバロック音楽の作曲家・音楽理論家で有名な人物です。
根音(こんおん:和音の基礎となる音・基本位置における三和音の一番下の音)や転回形といった概念を用いて機能和声法と調性を体系的に理論した最初の音楽理論家としても有名です。
ラモーもサンジェルマン伯爵を目撃したことがあるそうです。
「彼は不思議な人物だ。何度か彼に会ったことはあるが、いつ見ても同じ年齢のサンジェルマンだった。40~50歳くらいに見えるが、それよりも若いかもしれない。彼の話は面白く、話していると時間を忘れてしまう。」とサンジェルマン伯爵について語っています。
ルイ15世
ルイ15世(1710年~1774年)は、ブルボン朝第4代のフランス国王もサンジェルマン伯爵と会ったことがあるようです。
オーストリア大使に「フランスに今サンジェルマンという奇妙な男が来ているので、会ってみてはどうですか?」と提案されて、当時暇だったルイ15世は実際にサンジェルマン伯爵と会うことに。
ルイ15世の前に現れたサンジェルマン伯爵は、身なりも決まっていて、40歳~50歳程の紳士だったといいます。
伯爵はルイ15世にお辞儀をするとポケットからテーブルに何かをバラバラと置き、それが全てダイヤモンドだったといいます。
ルイ15世は伯爵に、「どこで買ってきたか?」「自分で買ったのか?」と聞きました。
サンジェルマン伯爵は、「自分で作ったものです。陛下への贈り物です」と答えたそうです。
このことでルイ15世はサンジェルマン伯爵を非常に気に入り、かわいがったと伝えられています。
サンジェルマン伯爵は亡くなったのか?
不老不死と言われている伯爵ですが、亡くなったという説もあるようです。
1766年、プロイセンの王フリードリヒ2世の庇護を受けるも、1784年2月27日に亡くなったと記録されています。
93歳であったと伝えられますが、これも確定的なものではないそうです。
亡くなったと噂された後も、フランスで幾度も目撃されていたようです。
今回は[サンジェルマン伯爵]と言うフランスの有名な人物についての都市伝説的なものをお贈りしました。
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