都市伝説というものは人間の営みが誕生してから、消える気配がありません。

「メリーさん」や「人面犬」のように映画やドラマでみたものが独り歩きして都市伝説になっていったケース。

「口裂け女」や「トイレの花子さん」のように正体が不明なもの、

「ネッシー」や「雪男」のようなものまであります。

そんな中、現代社会においてパソコンやスマホ世代の中で広まっている都市伝説があります。

その名前は「くねくね」です。

ではこの「くねくね」の実態とは何でしょう?

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くねくねって何なの?

では、そもそも「くねくね」とはなんなのでしょうか?

旧2ちゃんねるで有名な5ちゃんねるのオカルト板で投稿された創作怪談を元に広がったとされている現代の妖怪の一つだとされています。

しかし、その書き込みをした本人曰く外部サイトで上がっていた話を改変しただけであるらしく実際にあったか無かったのかは不明であるらしいです。

様々な人間がいろんな場所で目撃しており、海辺だったり田んぼの真ん中だったりと必ず出現場所にはが存在する場所に出てくるといわれています。

したがって、一部では水神ではないか?というように指摘する声もあるようです。

 

目撃者の内容はほぼ共通しており

 

・皮膚は白い、もしくは黒色で細長い

・人間とは似ても似つかない動きをする

・真夏の河川・河原・海辺や田畑等で目撃される

・遠くから見るだけなら問題はないけど、間近で見てしまった場合は精神に異常をきたす

・地元の住民には「知ってはいけないもの」としてタブー視されている

 

というような流れになっているらしいです。

また河川・田畑だけではなく市街地でも普通に走っている人間のふりをしているという話もあり、具体的には何の事なのか今でもわかっていない状況です。

さらにネット世代の新しい都市伝説として注目が集まっているそうです。

 

 

正体はなに?実際にいるの?

ではこのくねくねは実際にいるのでしょうか?

無論、都市伝説なのでいるのかいないのかは不明ですが複数の説があるそうです。

代表的なのは田畑の近くに目撃されることが多くて、そういったことから「かかし」の見間違いではないか?という説があります。

さらに「くねくね」で画像検索をすると真っ先に引っかかるのが上記の画像です。

 

確かに夜の田畑や早朝などでうっかりかかしをみたりすれば、「くねくね」にみえるかもしれません。

ですが、くねくねの目撃証言は田畑だけではなく海や市街地にまで及んでいるので全てが全てかかしであるという説はあまり当てはまらないでしょう。

 

一部では光の屈折や反射によるではないか?ともいわれています。

太陽の光が海や川に反射して光り、くねくねしたようにみえるだけという指摘もあるようです。

または、蜃気楼がくねくねの正体ではないか?という指摘をする研究者もいるようです。

くねくねが目撃されるのは必ず夏場で水が関係する場所というのもあり、高温で発生した水蒸気が蜃気楼のようなものをおこして、それがくねくねにみえたのではないか?という説もあるようです。

 

上の写真は「蜃気楼」で検索してみつかった個人サイトからの引用ですが、どうやら蜃気楼の現象でが画像のように伸びて見えることはたまにあるようです。

とはいえ、これらも確定とはいえないのが現状であったりします。

正直な事を言えば正体は不明で、実際にいるかどうかもわからないということだそうです。

 

海外にくねくねはいる?スレンダーマン?

さて、この「くねくね」ですが海外にもよく似た都市伝説があるようです。

そのひとつとしてあげられるのは「スレンダーマン」といわれる妖怪です。

 

森の中に白く細長い男が現れ、背中に触手をはやしてそれで見た人間を呪い殺したり追いかけて恐怖で狂わせるというような存在であることで有名です。

 

これは映画化されたほど有名な妖怪で、スレンダーマンの都市伝説をきいて彼の仲間になろうとした少女が同級生を滅多刺しにしてしまった事件まで発生したほど有名な存在でした。

さらに「スレンダーマン」は画像も存在しています。

 

噂によるとこのスレンダーマンを見た者は、とりつかれて最終的には殺されるという話になっています。

しかし一部の都市伝説ファンたちの間では「くねくね」と風貌がよく似ていると指摘されます。

ですが、「スレンダーマン」、実は海外のフォーラム(掲示板)で作られたいわゆる創作系の都市伝説のキャラであることがわかってしまいました。

もしかしたら「くねくね」もこういった誰かが半分以上ジョークで作った物が誇張していった存在なのかもしれません。

しかし、くねくねとそっくりな都市伝説のモンスターはスレンダーマンだけではないようです。

もうひとつく「くねくね」と似ているとされているのは南極にいると言われている「ヒトガタ」という正体不明の未確認生命体です。

 

海外では「Ningen」(ニンゲン)として有名なこの未確認生命体は海辺にいること、観た人間は何かしらの病気にかかることから「くねくね」の仲間ではないか?というような言説があるようです。

 

ですがこのヒトガタ/ニンゲン自体がジュゴン氷の塊の見間違いではないか?という説がほとんどであり、仮に同じだったとしても本当に同じかは何もわからないといったところでしょう。

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くねくねには元ネタがあるの?

都市伝説には意外と元ネタがあり、人面犬は映画「ボディ・スナッチャー」に出てくる犬とともにエイリアンに同化された人間だといわれています。

メリーさんは海外ドラマの「トワイライトゾーン」のエピソード「殺してごめんなさい」に似たようなキャラが出てくるともいわれています。

 

と、考えればこの「くねくね」にも元になったものがあると考えられています。

その中に諸星大二郎さん原作の「妖怪ハンター」のなかにある1話「ヒトニグサ」ではないか?との説があります。

その内容は都市伝説のくねくね同様「白い人型の物体がくねくねと動く」、「かかわった人間が発狂する」・・・といったものです。

 

またもう一つ元ネタではないかといわれているのは映画「ターミネーター2」に出てくる液体金属でできたT-1000型ではないかという説もあるようです。

 

もしも科学的にくねくねの伝説をひも解くのであれば、蜃気楼で見た幻想をT-1000やヒトニグサなどのビジュアルと重ね合わせて生まれたのが「くねくね」というような考察もできるかもしれません。

 

まとめ

実際のところ、くねくねの正体についてはこれだ!というものは何も解っていません。

一応解っているのは元々5ちゃんねるのオカルト板にたっていた一つのスレで、書き込み主が個人的にブログをみて記憶していたエピソードを張り付けただけものだということとそれ以降目撃証言が相次いでいったというのがことのはじまりだとおもわれます。

でも、もしかしたらその正体は蜃気楼かもしれないし、具体的な事は何もわかっていないということだそうです。

もし、「くねくね」見かけたとしてもその存在をすぐに忘れてしまうことを心がけましょう。

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