この世界には様々な都市伝説が存在しますが、ここ日本にも不気味な都市伝説が色々あります。

今回は一時ネット上で話題になった、「きさらぎ駅」という話をご紹介します。

行方不明者も出ているこの「きさらぎ駅」。

果たして真相は?

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都市伝説「きさらぎ駅」と「はすみ」さん

事の発端は、2004年1月8日23時過ぎに、2ちゃんねるのオカルト板『身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26』に、『はすみ(葉純) ◆KkRQjKFCDs』(以下:はすみさん)と名乗る女性によって書き込まれた「気のせいかも知れませんがよろしいですか?」という相談でした。

 

はすみさんは、静岡県にある遠州鉄道の新浜松駅から電車に乗り、帰宅する途中でしたが、電車はなかなか止まらず、はすみさんは不信を抱き、2ちゃんねるに書き込んだそうです。

 

その内容は、

電車内での時間軸が現実世界と一致せず滅茶苦茶になったり、

GPS機能はエラーを起こして使えなくなり、

携帯電話の大部分の機能が使えなくなったり、

車内の写真を撮影するも赤みを帯びた写真しか撮れなかったり、

異常な眠気に襲われたり、

記憶が飛ぶといった内容。

 

電車から降りると「きさらぎ駅」と書かれており、周辺には山や草原しか無かったそうです。

駅の中を見ても何も無く、はすみさんは駅から出て線路沿いを歩いて戻ろうしていると、片足しか無いのおじいさんに「線路は危ないから戻りなさい」と言われ駅に戻ります。

けれども何も帰る手段が無く、しかたなく歩いていると遠くから太鼓の音が聞こえてきたそうです。

後ろを振り向くのも恐ろしかったんだとか。

道を歩いていると「伊佐貫(いさぬき)」と言う名のトンネルがあり、このトンネルを抜けると、「比奈」という場所に着いたそうです。

比奈は静岡県に存在する地名で静岡県富士市にありますが、新浜松駅から静岡県の比奈まで電車に乗っていた事になります。

通常、新浜松駅から比奈駅まで、電車で2時間以上かかる距離です。

トンネルを抜けると親切な人がいて、車でビジネスホテルまで送ってくれると言い、はすみさんはその人に便乗します。

その車も山の方に向かっていて、その人は途中から訳のわからない独り言をつぶやき始めたそうなのです。

そこで、はすみさんからの連絡が途絶えます

 

「きさらぎ駅」の周辺の駅や地名が、日本神話とつながっている?

この「きさらぎ駅」の話の後も、継続的にネット上で語られていて、福岡県で電車を乗り「きさらぎ駅」を通過したという人の話では、「やみ駅」→「きさらぎ駅」→「かたす駅」だったそうです。

この3駅の名前の由来が噂では、

「やみ駅」はあの世を指す「黄泉(よみ)

「かたす駅」は日本最古の歴史書である「古事記」に出てくる異界、「根之堅州國(ねのかたすくに)」ではないかと推測されています。

ちなみに「きさらぎ駅」の「きさらぎ」は、「」と書いて「きさらぎ」と読む場合もあるそうです。

 

はすみさんが通り抜けたとされる「伊佐貫」トンネルは、生者の住む現世と死者の住む世界をつなぐ境目である「黄泉比良坂(よもつひらさか)」とも考察されています。

更に、何人かの人がこの「きさらぎ駅」での出来事を臨死体験をしたのではないかと考察しています。

はすみさんが「きさらぎ駅」の駅舎内から出て線路沿いを歩いた時に、片足のおじいさんに「線路の上を歩いちゃ危ない」と声をかけられますが、引き止められてるようにもみえます。

この片足のおじいさんは道祖神で道坂之大神(ちがえしのおおみかみ)ではないかと言われています。

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もしも、きさらぎ駅に遭遇してしまったら……?

はすみさん以外にも、この「きさらぎ駅」に迷い込んだ人が数人いて、中には帰還できた人もいるのだとか。

帰還できた人の話では、電話で目が覚めたそうです。

自分からの電話はかけることは不可能なのに、相手側からの電話は可能なのは不思議な話ですね。

はすみさんは、「きさらぎ駅」での一件から7年経ってこの世界に戻ってきたと言ってます。

例え何年後であったとしても、戻れないよりマシなので必要なことを箇条書きにしてみました。

 

・電車から降りない

・自分の名前や生年月日住所を忘れない

・口笛や歌を歌ってはならない

 

*もし、電車から降りてしまった場合は。

・きさらぎ駅で寝てはいけない

・飲食は絶対にしない(駅には自販機があるみたいですが、絶対に飲食は禁止です)

・改札から出ない(「戻ってこれなくなる」意味で出てはいけないそうです)

・意識を保つこと(きさらぎ駅では意識がもうろうとするため)

・トンネルに近付かない(あの世とこの世の境目という噂あり)

・声をかけられても答えない

・振り向かない

・何かを燃やす(後にこれを試した投稿者は、釣りということが判明したので適応できるか定かではない)

・乗り物に乗ってはいけない(タクシー・バスなど)

 

帰還できた人のコメントを見ている限りだと、電車から降りないで電車の中で寝ている時に友人からの電話で起きて、戻ってこられたようです。

戻るために一番オススメなのは、怖くても不安でも電車から降りないことに尽きるようですよ!

 

まとめ

今回は、「きさらぎ駅」にまつわる話を調べてみましたが、いかがでしたでしょうか?

他にも似たような体験をされた方が何人かいらっしゃるようなのです。

いつも通勤通学は勿論、お出かけなどに使う電車で突然起こるものだから、今までの都市伝説とは違い、身近に感じてしまいましたね。

 

何人かの方が考察の中で、「きさらぎ駅」に遭遇した人は何かしら体調が悪くなり、「臨死体験」をしたのではないかという話が出てきました。

それも一理あるのではないかと思います。

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