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事実は歪曲され、捻じ曲げられるもの。

一見ポジティブで明るく、老若男女問わず広く受け入れられるものほど、実はその裏にどす黒い真実が隠されていたりします。

それはみんなが知っている『桃太郎』のおとぎ話においても例外ではありません。

今回はその桃太郎の都市伝説について見ていきます。

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桃太郎はお爺さんとお婆さんの情欲で生まれた?

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現在伝わる桃太郎の話では、川で洗濯をしていたお爺さんが川上から流れてくる桃を見つけ、その桃から桃太郎が生まれたということになっています。

しかしながら、このエピソード、諸事情により内容を変更せざる得なかったため、のちに修正を加えられたものであるのです。

この諸事情というのは、大人の事情です。

元々桃太郎は、から生まれてきてなどいなかったのです。

昔、桃というのは大変貴重な食べ物で、不老長寿の力があると伝えられていました。

川から流れてきたこの不老長寿の桃をお爺さんとお婆さんが食べ、見事若返りに成功。

若々しいエネルギーが蘇ってきて、の営みも捗る捗る。

その結果生まれてきたのが、桃太郎であるという設定でした。

のちにこの桃太郎の話が学校の教科書に載せられることになるのですが、当時の子供たちは桃太郎の話にこんな疑問を持ちました。

どうしてお爺さんとお婆さんが若返ったら桃太郎が生まれるの?

この問いかけに対し、「それはね、お爺さんとお婆さんは、きみのお父さんお母さんと同じように――」なんて答えられるわけありません。

中高生の保険の授業、いや、もっと自主的に学ぶ時期がある内容ですからね。

そういう大人の事情で桃太郎のエピソードは歪曲され、現在の形に落ち着いたわけなのです。

 

これはヤバい!桃太郎とお婆さんの近親相姦話?

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本来桃から生まれたわけではなかった桃太郎ですが、その後の話の展開もまったく違ったものでした。

桃太郎は成長するにつれ、お婆さん、つまり自分の母親をするようになります。

それは親子の愛ではなく、男と女の愛でした。

そしてお婆さんも自分の息子の桃太郎を愛するようになります。

こうなると邪魔になるのはお爺さんです。

二人だけの愛を育むため、桃太郎とお婆さんはお爺さんの殺害を企てました。

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お爺さんからすると、自分の妻が不倫をして、しかもその相手が自分の息子であり、さらにその二人が自分の殺害を狙っているわけです。

なんともはやとしか言いようがありませんね。

しかしお爺さんは山の神に護られている存在でした。

真っ向勝負では太刀打ちできません。

そこで桃太郎とお婆さんはお爺さんを殺す呪術を得るため、を殺して皮を剥ぎ、を殺してその皮を太鼓にし、キジを殺してその魂をおじいさんのいる山に放ったのです。

その結果無事お爺さんを殺害することに成功し、桃太郎とお婆さんはいつまでも愛し合って幸せに暮らしましたとさ、というエンディングに繋がります。

なんと狂気に満ちた物語でしょうか。

 

そのパーティーで鬼に勝てる?お供が犬、猿、キジの理由

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これは先ほどのエピソードとはまた異なった説となります。

みなさんご存知のように、現在の桃太郎の話は、鬼退治に向かうために犬、猿、キジの三種類の動物をお供にします。

しかしこの三種類の動物、戦力として考えるとどれもちょっと心許ないですよね。

桃太郎はなぜこのような動物たちをお供としたのでしょうか?

その理由を考える上でまず、過去に日本であった「間引き」という風習について触れなければいけません。

かつて日本では、育てる余裕がないほど貧しい地域で子供が生まれた場合、生まれたばかりの子供をすぐにに流してしまう風習がありました。

川を流される子供。

何か引っかかるものがありませんか?

そう、川から流されてくる桃太郎は、この間引きされた子供なのです。

お供になった動物たちは書き方を変えると、「居ぬ」「去る」「帰路」になります。

この動物たちの存在は暗に間引きされた子供のことを示しているのです。

彼らをお供とすることで、間引きされた子供に少しでも穏やかに成仏してもらおうというメッセージが込められているのですね。

 

以上、現在伝わる桃太郎のおとぎ話の都市伝説について見てきました。

年月が経つにつれ、人は物語を美化していく傾向があるように感じます。

表面的な美しさだけをなぞるのもいいですが、物語のを辿り、表裏両面から物事を見る目も大切かもしれませんね。