1945年にスウェーデン語でつづられた第一部の「小さなトロールと大きな洪水」でデビューし、後に「ムーミン谷の彗星」、「たのしいムーミン一家」、「ムーミンパパの思い出」、「ムーミン谷の夏まつり」、「ムーミン谷の冬」、「ムーミン谷の仲間たち」、「ムーミンパパ海へ行く」、「ムーミン谷の十一月」の計9作品が小説として登場しました。
この小説を原作として、漫画やアニメに編集され日本語版も刊行された「ムーミン」。
ムーミンの姿は愛らしく、キャラの個性も強く特徴的なので、多くのファンの方に愛されています。
今回はそんな愛らしいムーミンの黒き真実をご紹介したいと思います。
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ムーミンの世界は核戦争後の世界だった!?
普段のんびりしているせいもあり全く想像もできませんが、ムーミンの世界は核戦争が起きた後の世界だという話があります。
ムーミンは一見、カバや何かの動物に見えますが、実はムーミンは元々人間だったのです。
ではなぜ、ああいった姿になってしまったのかというと、核爆弾による放射能が原因だと言われています。
元は人間だったので、当然、人の言葉もしゃべることができるのでミーやスナフキンとコミュニケーションをとることができるのですね。
姿が変わってしまうほど、放射能の影響を大きく受けてしまったので、脳にも強く刺激を受けてしまいました。
それにより記憶にも障害が起きてしまい、人間だったころの記憶は一切なくなってしまったので、悲しい戦争の記憶は全く残っていないのです。
それが、ムーミンたちがのんびりと過ごせる大きな理由なのですね。
ミーにも放射能の影響が!?
放射能の影響を受けてしまったムーミンたちですが、ミーは人間の姿を保っています。
しかし、ミーも放射能の影響を受けていたのです。
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ではどこに影響を受けているのか、それは「体の成長」に関する部分でした。
ミーの体は異常に小さいという印象を受けていた方も少なくないと思いますが、その原因もやはり放射能で、ムーミンの世界ではほとんどの生物が放射能の影響を受けてしまっています。
作品には製作者の考えや思いが投影されますが、ここまで色濃く作品に製作者の思いが出ているものはそうはないでしょう。
スナフキンが放浪している理由
ムーミンを語る上でスナフキンの存在は必要不可欠です。
ムーミンファンの方の中にスナフキンのしぐさや服装を真似たことがある方もきっといると思います。
そんなスナフキンですが、作中では放浪の旅を続けていますが、スナフキンが放浪を続ける理由もやはり戦争に関わる部分があったのです。
スナフキンは実は戦争に参加していて、放浪をする前は軍人として国に仕えていたようなのです。
スナフキンは軍人の時に失った仲間の魂を供養するために、様々な土地をまわっているのでした。
哀愁が良い意味で漂い、落ち着きがあるスナフキンですが、こんな暗く切ない過去があったことに驚きです。
ムーミン、ミー、スナフキン、それぞれが戦争により大切なものを奪わられましたが、それでも現在それぞれが健やかに生活できているのはまさに奇跡と言えるでしょう。
作品を通して製作者の思いをくみ取りそれをどう行動に反映させるか、それは読み手次第ですが、悲しい過去を繰り返さない為にも、戦争は今後絶対に起こしてはいけませんね。
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