構想に16年、制作に3年という歳月を費やし、当時の興行収入を大幅に塗り替えた歴史的名作「もののけ姫」。
有名作が数多く存在するスタジオジブリの作品の中でも、コアなファンが多く、多くの考察や裏設定が明かされてきました。
初めて公開されたのが1997年で、現在に至るまで約20年間で、もののけ姫を何度も繰り返し観た方は多いと思います。
何度観ても飽きのこないもののけ姫を、今回明かされる秘話を携えて、もう一度観てみましょう。
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今まで流してみていた表情、場面、聞き流していたセリフなど、知らなくては観えない世界が、目の前に広がってくるはずです。
そしてそれを、驚きの内容か、ただの作り話かを【曇りなき眼で見定め 決める】のはあなたです。
村を出るときに玉の小刀をくれたのは、アシタカの妹ではなかった!
アシタカが村を出るときに、見送りにきた娘が登場します。
物語の序盤ではありますが、兄妹の別れは印象的なので、覚えている方は多いのではないでしょうか。
あの場面で見送りに来ていた娘は、アシタカに「あにさま」と駆け寄ってきているので、誰もがアシタカの妹だと判断していたはずです。
しかし、あの娘実はアシタカの妹ではなく「いいなずけ」だったのです。
玉の小刀は「純潔を守り抜きますよ」という意味が込められているものなので、妹が兄に渡すのではなく、いいなずけが婚約相手に渡す方が明らかに自然ですね。
なので、あのシーンは「兄妹の別れ」として観るのではなく、「婚約者同士の別れ」として観るとまた違った感想が生まれてくるのではないでしょうか。
エボシ御前の仰天な過去の話
タタラ場の親分であるエボシ御前。
虐げられた女性を引きとり、そこで働かせ、男性に負けない身分を授ける強くて気高い、本作に必要不可欠な存在です。
そんな彼女にも人には話せない暗い過去が存在していました。
彼女は幼少期、人身売買で自らが売りに出されていて、倭寇の親分に買い取られたことがあるのです。
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海賊として育ちましたが、その身分に嫌気がさし、親分を暗殺し金銀を盗み出し、そのお金でタタラ場を作り上げました。
自分自身が辛い経験をし、虐げられる女性の気持ちを十分に理解しているからこそ、タタラ場では女性を大切にしているのです。
強く弱みを見せない彼女のその過去の経験を踏まえて今一度作品を観ると、彼女の瞳に宿る強さだけではない、優しさ、悲しみを読み取りことができ、深みが一段と増すでしょう。
【そなたの中には夜叉がいる】とだけは、けっして言えなくなるはずです。
サンの産みの親は!?
サンはモロに育てられ、人間でありながら獣として生きてきました。
しかし、当然、人間の産みの親が存在するわけですが、その産みの親がエボシである可能性があるという説があります。
もののけ姫は作中に本編の流れとは180°違うような裏設定を好んで入れています。
サンにとってエボシはモロの敵であり、森を伐採する人物でもあるので、180°立場が違う人間です。
だからこそ、その180°違う人物にこそ接点があるのではというのが、その説の根拠となっています。
根拠としては薄いかもしれませんが、そういった視点で観ることで、今まで感じていなかった「しっくり感」を感じることができるかもしれません。
固定観念に捉われずに、作品を鑑賞することができるようになることで、もののけ姫だけではなく、多くの作品で新たな発見ができるようになるはずです。
様々な作品を150%楽しみ、そして、その作品に対して【考えろ 考えることは美しい】。
最後のセリフは少しいじりましたが【】のセリフは作中のどこかに登場してくるセリフです。
是非、聴き探してください。
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